2008年06月02日(Mon)【偽りの姫君・完】
この国の大臣は
とってもとっても、
王女様に甘いの。
だって
王女様はとっても愛らしくて
皆を幸せな気分にさせてしまうから。
この国の姫様は
この王女様のことを
とてもとても
愛していました。
なぜなら
その王女様は
姫様のたった一人の
娘だからです。
そう、
姫様は、
王子様と
めでたく結婚なさったのです。
でも、
それは、
お見合いした二人の王子の
どちらでもありませんでした。
姫様は、
自分の気持ちに嘘をつくのも、
人の気持ちを強制するのも、
好まれなかったのです。
だから姫様は、
せっかくのお話しを
断ってしまったのです。
そして、
自分が心から愛すことができ、
自分も心から愛される人を
自分の手で、
探されたのです。
今の姫様には
偽りの笑顔はありません。
今の姫様のお顔は、
可愛い可愛い
一人娘を
優しく見守る
お母様のお顔で、
自分の手で見つけた
素晴らしい旦那様と
幸せそうな笑顔を見せる、
素敵な素敵な
女の人と
なりました。
めでたしめでたし…
19:49
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